グレードBエポキシグラスファイバーラミネート(一般的にはG10)とFR-4は、優れた電気的特性と機械的特性を持つ、様々な産業で広く使用されている材料です。見た目は似ていますが、両者にはいくつかの重要な違いがあります。
G10高電圧ガラス繊維積層板であり、高い強度、低吸湿性、優れた電気絶縁性で知られています。電気絶縁パネル、端子台、電子機器の構造部品など、高い機械的強度と優れた電気絶縁性が求められる用途に広く使用されています。
一方、FR-4は難燃グレードであり、G10エポキシ樹脂接着剤を含浸させたガラス繊維織布で作られており、優れた電気絶縁性と難燃性を備えています。FR-4は、難燃性と高い機械的強度が求められるプリント回路基板(PCB)などの電子用途に広く使用されています。
G10とFR-4の主な違いは難燃性です。G10は高い機械的強度と電気絶縁性を備えていますが、本質的に難燃性ではありません。一方、FR-4は難燃性と自己消火性を備えて特別に設計されているため、火災安全性が懸念される用途に適しています。
もう一つの違いは色です。G10通常、さまざまな色が用意されていますが、FR-4 は難燃剤が含まれているため、通常は薄緑色です。
性能面では、G10とFR-4はどちらも優れた寸法安定性、高い機械的強度、そして優れた電気絶縁性を備えています。しかし、難燃性に対する厳しい要件が求められる用途では、FR-4が第一の選択肢となります。
まとめると、G10とFR-4は組成と性能において多くの類似点がありますが、主な違いは難燃性と色にあります。これらの違いを理解することは、特定の用途に適した材料を選択し、最適な性能と安全性を確保する上で非常に重要です。
投稿日時: 2024年3月23日